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刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~

第40章 魅惑のランジェリー


慌てて店員さんに頭を下げながら謝って、不服そうな大倶利伽羅さんの背中を押しつつとりあえず店外に出る。


「伽羅ちゃん、あれは試着室といって自分に合うかどうか確かめる為に試しに着てみるっていう部屋なの」

「着るものを何も持っていなかったのにか」


確かに二人共何も持っていなかった。流石よく見ている!
的を得た言葉に驚くも誤解だと慌てて説明する。


「え!?あ、今回はね、胸のサイズを計ってもらうのが目的で…あの、今身に付けてるのが少し小さくて…?」


そこまで説明したところで大倶利伽羅さんを見ると、その瞳はじとりと私の胸に向けられていた。暫し間が空いたあと、口を抑えながらそっぽを向いた大倶利伽羅さんの顔は何故か少し赤い。


『おっぱい星人』


ここにきて鶴丸の言葉を思い出す。


「や、やだっ!!と、とにかく!終わるまで待っててねっ眼鏡は絶対外したらダメだよ?」


大倶利伽羅さんの意外なリアクションに急に恥ずかしくなり、不自然に早口になりながら店員さんの元へと小走りで戻った。


「すみません…なんか勘違いしちゃったみたいで…」


一体何を勘違いするのか、と突っ込まれそうだけど店員さんは深く突っ込まずに「いえいえ…」と苦笑しながらまた試着室に案内する。顔がひきつったままだ、余程怖かったんだろう。当たり前だ。


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