刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~
第40章 魅惑のランジェリー
恐る恐る大倶利伽羅さんを見上げ口を開く。
「あの、ですね…」
もごもごしている内に下着専門店の前に辿り着く…
そこを見た大倶利伽羅さんが苦虫を噛みつぶしたような顔になったのは言うまでもなかった。
「ごめんっ下着を買いたいなんて言いづらくて…黙っててごめんなさい!」
全力で謝ると、大倶利伽羅さんはげんなりとしながら「俺を連れて来ても仕方ないだろうが」とぼそりと呟く。
そりゃそうだ…極めてから何かと甘くなった大倶利伽羅さんだけど、下着のお店なんて男なら誰だって入りにくいということは分かりきっていたこと。
ましてやあの大倶利伽羅さんなのだ。次郎ちゃんならともかく…
「ごめんなさい…お店は入らなくていいから買い物終わるまでそこのベンチで待っててくれると助かります…」
「はあ……わかった」
大倶利伽羅さんは顔を顰めながらベンチに一直線に向かっていく。余程嫌らしい。背中がそう語っている…
お店に足を踏み入れると、店員さんが「いらっしゃいませ~ごゆっくりどうぞ~」と下着が並んでいる棚を整理しながら声を掛けてきたので、採寸して欲しい事を伝えた。
「採寸ですね、こちらへどうぞ~」
「お願いします…」