刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~
第40章 魅惑のランジェリー
そう、前に付けたアームバンドではなく、大倶利伽羅さんに掛けて欲しくてちゃっかり眼鏡タイプ(黒縁)のを用意しておいたのである!
肌の露出が多いこの季節、瞳の色を変えるだけでなく、大倶利伽羅さんの腕の龍も装着中は消えるように術式が施されている。体に刺青がある男士専用の便利グッズなのだ!
「はわわ…やっぱり似合う…格好良い…どうしよう…格好良い…!」
「特に視界が変わる訳ではないんだな」
鼻息を荒くしている私をよそに大倶利伽羅さんは眼鏡をかけた後、少しずらし肉眼で見える景色とレンズ越しに見える景色とを見比べているみたいだ。
それにしても眼鏡…格好良すぎる…こんな格好良い人とこれからデートだなんて…と、思わずぽけーっと見惚れていたら「おい、行かないのか」と声を掛けられてしまった。
今は14時。休日なのに急に入った政府の仕事が少し長引いてしまい出発が遅くなってしまった。帰りは夜ご飯までには本丸に戻る予定。
本当はもう少し大倶利伽羅さんと二人でゆっくりデートしたかったけど、出掛ける前に皆から生温かい目で見られた上に帰りは明日か?とかにやにやしながら聞かれて、つい夕餉までには帰ってきます!って伝えてしまった。今更ながらもの凄く後悔している。