刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~
第40章 魅惑のランジェリー
「そうだよあるじさん!」
「もうっ!次郎ちゃん、乱ちゃんも!」
「あっはっは、行っておいで。こっちの事は任せな」
「あるじさん頑張ってね?」
「はい…行ってきます…」
「頼んだものも買ってきておくれよ~」
近侍の同田貫さんと、面白がってわざわざ玄関まで来てくれた次郎ちゃんと乱ちゃんに見送られ手を振りながら本丸を後にする。
…それにしても、大倶利伽羅さんの私服が只のTシャツと黒パンツなのになんて格好良いのだろう。今すぐ抱き付いて匂いを嗅ぎたいくらいには格好良い。いきなりそんなことしたら引っ剥がされそうだけど…
「じゃあ伽羅ちゃん、行きましょ!」
本丸のゲートを通って政府施設に一度寄り、当日の手続きを経て現世に行くためのゲートに向かう。
その途中で例の物を大倶利伽羅さんに手渡した。
「なんだこれは」
「うん、前に現世に行ったときはアームバンド付けたの覚えてるでしょ?それと同じ作用があって…今回はこれを付けて欲しくて」
「…これを、か」
「お願いしますっ」
顔を少し歪めている大倶利伽羅さんに頼み込むと、小さく息を吐きながらも私からそれを受け取る。