刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~
第40章 魅惑のランジェリー
「え、いいの!?」
「あんたの頼みだからな…」
「ありがとう!」
ふん、と言いながらも目元はとても柔らかい。
引き受けてくれたのが嬉しすぎて下着を買いに行くということを益々言えなくなった。こうなったら次郎ちゃんの言うとおり当日に薄情することにしようと思った私は卑怯、かな…大倶利伽羅さんごめんなさい。
大倶利伽羅さんの濡れている髪の毛を乾かそうかと聞いたら、今はいいと言われた。季節は夏、凍える冬ではないのでドライヤーは熱くて嫌なのかもしれない。
でもポタポタと垂れているのが気になったので、立ち上がり大倶利伽羅さんの肩に掛かっているタオルでそっと彼の髪の毛に触れると、私のしようとしていることが分かったのか、大倶利伽羅さんは溜め息をつきながらも少し頭を傾けてくれる。
やるなら早くやれ、と言っているようなそんな様子にもきゅんと胸がときめいてしまうのは毎度の事。
なんだか甘えたくなってしまって大倶利伽羅さんにすり寄り、椅子に座っている彼の膝の上にちょこんと座ると、察してくれたのか彼の腕が私の腰に巻き付いた。
言葉にしなくてもちゃんと私の気持ちを汲み取ってくれる。それが何よりも嬉しい。