刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~
第40章 魅惑のランジェリー
「そんな慌てちゃってさあ…堅物そうに見える一期も、実は厭らしい下着が好きなんだろ?ほら、男の本音とやらを主に言っておやりよ」
「な、な、な、何をっゴホゴホッ!」
「次郎ちゃんのばか!!」
一期さんの傍に急いで駆け寄り背中を擦ると、一期さんは「主、申し訳ありません」と顔を真っ赤にしながらコップの水を口に流し込んだ。そしてまたむせている…こんなに取り乱している一期さんはとても貴重だ。
「ングッ!!……ウェッゴホッ!!」
「だ、大丈夫?一期さんっ」
「は、は…い、なんとか…ゴホンゴホン」
結局、次郎ちゃんにも乱ちゃんにも断られて頼める刀はもういないので、これはもう大倶利伽羅さんにお願いするしかなくなってしまった。
下着を買いに行くから付いてきて欲しいだなんて、まるで大倶利伽羅さんの好みで選んで欲しいって言っているみたいに思えてとてつもなく恥ずかしいのは私の考えすぎ?
それに大倶利伽羅さんそんなに心狭くないと思うし、他の刀と買いに行っただけで怒るとは思えない…?
…でも
これが逆の立場だったらどうだろう?
大倶利伽羅さんが主で私が刀剣の立場だったら?だとしたら男は大倶利伽羅さんのみで周りは刀剣女士…主である大倶利伽羅さんが他の女と下着を内緒で買いに行くって…
想像して思わずかぶりを振った。
嫌だあ!
私だったら嫌です!
大倶利伽羅さんごめんなさい、私は過ちを犯すところでした…
次郎ちゃんと乱ちゃんに感謝しなきゃ。