刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~
第40章 魅惑のランジェリー
「だから言っただろ。観念して大倶利伽羅と行っといで!」
「そんなぁ…」
二人とも薄情だ…主がこんなに必死に頼んでいるのに。
乱ちゃんはさっとご飯を食べて、「ボク内番あるから行くね?あるじさんファイト!んじゃいち兄後でね」と言いながら広間を出て行った。
その後ろ姿を恨めしい目で見つめる。
「後で大倶利伽羅にちゃんと言うんだよ?」
「だってえええ……恥ずかしい…」
「どうしても恥ずかしいなら、下着買いに行くってこと言わなけりゃいいだろ?」
「それもそうだけど、どっち道お店行ったらばれるもん…」
「そん時はそん時だよ!店に着いちまった後なら大倶利伽羅も観念するだろうしさっ!ていうかアンタ達さぁ、もうとっくにすることしてるくせに、今更何を恥ずかしがることがあるのさ!一緒に厭らしい下着でも選んでくればいいだろ?大倶利伽羅だって男なんだし鼻の下伸ばすに決まってるよ!ひもパンとか喜ぶんじゃないのかい?」
「ブーッ!ゴフッ!!ゴホゴホッッ」
次郎ちゃんが大きい声で言うもんだから、側でお味噌汁を飲んでいた一期さんが、盛大にお味噌汁を噴いて咳き込んでいる。
「あらやだ、聞いてたのかい?」
「…ングッ!じ、次郎殿!そんな大きな声ぐふッ!、い、嫌でも耳に入りますぞっ…ゴホッ」