刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~
第40章 魅惑のランジェリー
「あら?主、どうしたのさ。何か相談事があるって顔してるね」
「えへへ…分かる?実はね…現世に行きたいから次郎ちゃんに護衛を頼みたいんだけどいいかな…?」
「ん?任務かい?」
「任務ではないの…完全なプライベートだから無理にとは言わないんだけど…買い物に付き合って欲しくて」
「買い物?大歓迎に決まってるじゃないか!現世に行けるなんて楽しみだねえ!…ついでにアタシの化粧道具も買ってもいいかい?」
次郎ちゃんはグビグビとお酒を飲み干しながら「ところでアンタは何を買いたいんだい?」と嬉しそうに私に聞いてきた。
「…誰にも言わないでくれる?実はね…下着を買いたいの…なんか胸のサイズが変わったのか太ったのかわからないんだけど、ブラジャーが窮屈で苦しいの…でもこっちには売ってないから現世に行かなきゃで…」
他の男士に聞かれないように次郎ちゃんの耳元に近付いてこそっと言ったのに、耳をダンボにしていたのか近くに座っていた鶴丸がニヤニヤしだした。
「きみ、それはだな、太ったんではないと思うぞ」
「や、やだ!鶴丸聞いてたの!?」
「ああ、しっかりとな」
「しっかりって、鶴丸の地獄耳!!助平!」