刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~
第40章 魅惑のランジェリー
「身体の調子でも悪いのか?」
「ううん、そういうわけではないんだけど…太ったかなって。ほら自分では分からないけど、他人から見たら分かることもあるでしょう?」
「……俺にはあんたが肥えたようには見えねえが…そういう事は燭台切とか加州の方が詳しんじゃねえのか」
「そっか、そうだよね。ありがとう」
こうやって話している間にもブラジャーのワイヤーが食い込んでいるようで少し痛い。
胸のサイズが変わったのかな…それとも洗濯する内にワイヤーがよれた…?
どちらにしても下着を新調するとなると通販では無理だ。だって下着を買うのも久々だし、ちゃんとサイズを測って貰って試着してから自分に合ったものを買いたいから。
女性物の下着は万屋では売っていないので、買いに行くとすると現世に行かなければならない。
護衛は誰にしようか。本来なら近侍が付いて行くのが当たり前だけど同田貫さんと…なんて想像が付かないし、絶対に断られるのは目に見えている。
昼餉の時間になり、広間に着くと次郎ちゃんの隣が空いていた。
現世への護衛…次郎ちゃんとなら一緒に買いに行くのはありだと思い、次郎ちゃんの隣にそそくさと座る。