刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~
第39章 へし切長谷部は見た!!
「あ、主…宜しいのですか?…ありがたき幸せ」
「もう大袈裟なんだからー!こちらこそいつもありがとうだよ?じゃあ、はい、ここ座ってね?」
俺を気遣う主のお優しい言葉に思わず歓喜に震えていると、隣に居る大倶利伽羅が盛大に舌打ちした。
「あっ伽羅ちゃん舌打ちダメ!」
「気のせいだろう」
「もぅっ」
一時はどうなることかと冷や冷やしたが…俺の勘違いからこうして主と触れあえることになるとは、願ってもない幸せです。
ああ、主の華奢な手が俺の背中を優しく押して下さる。なんて気持ちがいいんだ。
「んっ、長谷部もガチガチじゃないっ」
「あ、主そのような事を言われては…っ」
睦み合う俺達の目の前で大倶利伽羅が面白くないというような顔をしている。俺は優越感に浸りながら主からの甘い手ほどきを受ける。
すると、大倶利伽羅が立ち上がった。恐らく見ていられないから部屋を出て行くんだろう。大歓迎だ。これで二人きりですね…主。
「代わる、あんたも疲れるだろ」
「え?大丈夫だよ?…あぁ、でも確かに私より伽羅ちゃんの方が力あるし、伽羅ちゃんが押した方がいいのかな?」
「あ、主、俺は主がいいで、っ!、ぎゃあああああああ」
「ああ、随分硬いな」