刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~
第39章 へし切長谷部は見た!!
見当違いな事をしてしまい、サーッと背中に冷たいものが伝い落ちる…
「え!?びっくりしたっ長谷部そんなに急いで一体どうしたの!?最良の結果って?何かお願いしてたっけ???」
「あ、い、いや、それは…あのですね…」
大倶利伽羅のイチモツをナニさせられていたと思い込んで助けに来たなんて、口が裂けても言えません!!
目を泳がせて黙っていると、大倶利伽羅が呆れたように俺を見ているのに気がついた。何を勘違いしている、とでも言われているような表情にカッと頭に血が上る。
「お!俺は主がてっきり良からぬ事を虐げられていると思っただけだ!」
「え?良からぬことって?」
俺の言葉に主がそれはそれは不思議そうな表情をして首を傾げる。
小動物のようなあまりに可愛らしい仕草に悶絶しそうになってしまい、俺は目を彷徨わせながら口を開く。
「そ、それは主が…大倶利伽羅の…」
「ふん…良からぬ事を考えていたのはどっちだろうな」
「なんだとっ!!」
「見ての通りだ、何か問題でもあったか」
「くっ」
「??…あの、なんの事かわからないけど、大倶利伽羅さん書庫の整理ずっと手伝ってくれた上に、私が寝てしまった間ずーっと肩貸してくれてて…そのお礼に体ほぐしてあげてたの。もし良かったら長谷部にもしてあげようか?」