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刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~

第37章 修行


それにしてもこの男ときたら、さっきから何度も断っているのに全然話が通じない。


「で、いつにする?」

「…だからさっきから断って、」

「なんなら俺の本丸でデートしちゃう?ねえ聞いてんの~?あ、わかった。恥ずかしがり屋ちゃんだ!くーっ!照れ隠しで怒ってる君も堪んねぇっ」


聞いていないのはあなたの方でしょう!と心中で思いながら流石にイライラしてきて…
隣の席でこちらに身を乗り出しながら相も変わらず口説いてくるナンパ男を振り払い、やっとの事で大倶利伽羅さんの姿を確認すると、やはり大倶利伽羅さんが真剣必殺を繰り出していた。

でも、…おかしい。怪我は少しのように見える…?
その姿に唖然としていると、いつの間にやらナンパ男も隣で演練の様子を食い入るように見ていた。


「うわっまじかよ!君の所の刀剣に随分やられちゃってんじゃん。情けねえ!!」

「…」

「つーか、君んとこの大倶利伽羅、なんで軽傷なのに真剣必殺出してんの?」

「さあ…なんででしょう?私にもわかりません…」

「有り得ねえ!あ、まさかっ、ドーピング?ドーピングやっちゃってんの!?」

「はあ!?や、やってません!」


そうこうしてる内にあっという間にケリが付き、演練終了のブザーが鳴り響いた。


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