刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~
第11章 こんたくと?
うわっ!近い…そして顔が良すぎる…
「本当に目にくっついてるよ。これを着けるだけで視力が良くなるなんて信じられないよ…」
そう言いながらまたじぃっと見てくる光忠。完全にコンタクトの虜になっている。
そのまま動かずに光忠に見せてあげてたら「おい、入るぞ」と声が聞こえて、執務室の襖が開いて大倶利伽羅さんが入ってきた。
そういえばかくれんぼの時に執務室にきてと伝えたんだった。そしてまたあの時の事を思い出してしまって恥ずかしくなる。
大倶利伽羅さんはそのまま、ハッとしたように目を見開いて硬直している。
「あ、お、大倶利伽羅さんっ」
光忠も大倶利伽羅さんに気付いて「伽羅ちゃんどうしたんだい?」と尋ねた。
すると大倶利伽羅さんが、神妙な面持ちで私を見る。
そして…
「あんたは…光忠と、恋仲なのか?」
突拍子もない大倶利伽羅さんの問いかけに、光忠と私は目を見合わせる。
は!?恋仲?
恋人同士ってことを言っているんだろうか。
私と光忠が?何で急にそんなこと?
光忠も、え!?と困惑している。
「な、なんでですか!?」
「口吸いしていただろう」