刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~
第37章 修行
「まさか!あれを吹きかけたのか?」
「え?あれって…??」
「偽倶利伽羅の神気だ!」
「偽倶利伽羅って変な言い方…それだったらいつも通りに……あ、あああっっ!」
「あれほど前日はかけたら駄目だと話していたじゃないかっ」
やってしまった!!この4日間亀甲さんを欺くために懸命に、それは忘れることなく吹きかけていた鶴丸曰く偽倶利伽羅(本物だけど)の神気を、つい無意識に吹きかけてしまっていた!
人間である私にはどの程度染みついているのか分からないけど、鶴丸のこの焦りよう…かなりやばいんだと悟る。
「何を考えているんだきみはっ!俺がもう少し気を配っていれば!!ああ、今話してもどうにもならんな、一体どうしたらいいんだ、頼むから嘘だと言ってくれ!!」
「ど、どうしようううう!鶴丸っ!そんなにプンプンなの?何とか消せないかな?ねえ!」
「もう時間がない!きみの体に染みついた神気は誰かが上書きするか時間が経つのを待つかどちらかだ。それ以外は消しようがないぞ!」
「鶴さん?主ちゃん?どうしたんだい?もう伽羅ちゃん帰ってくるよ?遅いから迎えに来たんだけどって……えええええ!!!!」
「主?何やってんだ?って、嘘だろ!!!」