刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~
第37章 修行
「はは、すまんすまん。だがなきみ、相応しいもなにも伽羅坊はきみのために修行に出たんだ。分かるか?他でもないきみのためにだ」
「…」
「きみは良くやっているしもっと自信をもっていいと思うぞ」
「…」
「ほら、もうこんな時間だ。きみも疲れた顔をしているし少しでも早く寝た方がいいぜ?それに、きみが起きてると近侍の俺まで起きていないといけなくなるからな」
「うん…そうだね…鶴丸、ありがとう…」
「いい子だ!おやすみ」
…
…
そして、時間は過ぎ…
いよいよ大倶利伽羅さんが帰還する時間になった。
「主?伽羅坊がそろそろ帰還する。出迎えるんだろ?」
昨晩は早めにベッドに入ったがドキドキしてしまって眠れずにいた。たった4日といえばそれまでだけど随分長く感じた。
寂しくてずっと会いたかった。…なのにいざこの時を迎えるとなると、他の刀剣の時とは違ってとても緊張している。
「おっと、眠れなかったのか?ってきみ?…ッッ!!!おいおい勘弁してくれ!」
何故か私を見て目を見開いて驚いている鶴丸に首を傾げると、鶴丸は焦ったように私に駆け寄ってきた。