刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~
第37章 修行
「良かったじゃん!でもさ、本音を言っちゃうと、こんなチャンスなんてそうそうないから出来れば俺の神気に染めたかったよね」
「清光、それ皆思ってるから」
大倶利伽羅さんの神気に包まれているのが分かり、加州くんと安定くんは笑っているけど少し悔しそうで。
「君の頼みとあればいくらでも協力したんだけどな。全く水臭いよね」
「髭切の協力は胡散臭いから絶対受けちゃ駄目だよ、主」
「ありゃ…それは酷いなぁ」
「兄者、いいから行くぞ」
髭切さんと膝丸さんの後を追うように、加州くんと安定くんに連れられて広間につくと既に食事の準備が整っていた。光忠の言っていた通り今日のメニューはカレーみたい。厨からは美味しそうなスパイスの香りが漂っている。
「主、ここに座って一緒に食べよ?」
「俺と安定の間ねっ」
加州くんと安定くんの間に座ろうとすると、いつの間に来たのか長谷部が割って入り、安定くんを押し退けそこにどかっと座り込んだ。
押し退けられた安定くんは当然のごとく長谷部に文句を言い、それに乗っかるように加州くんまで文句を言う。目の前に座っている膝丸さんは呆れたような目をしていて、髭切さんは相変わらずクスクスと笑っている。