刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~
第37章 修行
両手にそれぞれ11番と130番を持ち、戻った店主から鶴丸といまつるちゃんは各々自分の番号が書かれた神気を受け取り蓋を開け、その場でプシュッと吹きかけ確かめる。
「すごいです。ちがうぼくのけはいがここにっ」
「これは驚きだな…伽羅坊のも俺のも本物じゃないか…!」
「お分かりいただけましたか?こちら、政府所属の刀剣からお譲りいただいているので紛れもなく本物の神気でございます」
満足そうに店主は答える。
政府所属の刀剣はこんなことにも協力しているんだ…それにしても雑貨屋さんは表向きで、裏では神気を売っているなんて誰が想像出来るだろうか。
「しかし、神気をこんな風に保存するなんてな…どうやっているんだ?」
「そこは機密事項でございます…」
すると、先ほどまでニコニコしていた店主が急に真面目な顔に戻り、私に問いかけた。
「許可書を拝見しましたが、亀甲様から身を護りたいとのことで間違いないですか?」
「…はい、その通りです」
「でしたら千石村正さまの神気だけはお選びにならないように…」
「え?」
「村正さまの神気を身に纏うと、逆に亀甲さまの闘争心に火をつけると報告があがっております故…」
「あるじさまのこいがたなは大倶利伽羅なのでしんぱいにはおよびません」