刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~
第37章 修行
暫くするとこんのすけは口に紙を咥えて戻ってきて、その紙を私に渡す。広げてみると確かに許可書だった…政府のロゴもあるし、政府担当者の印鑑が押されている。
こんのすけにお礼を言い、仕事は途中だったけどこの際帰ってきてから急いでやることにして出掛ける準備を整えた。
そっと執務室の襖を開けると、そこには出入口を挟むようにして蜻蛉切さんと岩融さんが立っていた。大きな二人が仁王立ちしている姿はなんとも圧巻な光景だ。
「蜻蛉切さんと岩融さん、なんか…すみません。有難うございます」
「はっ、自分は主のために責務を果たすのみです」
「ガッハッハ!ここは何人たりとも通さんぞ!安心されい!」
「迷惑掛けてしまってすみません。あの、どうしても万屋で買いたい物があるので今から出掛けて来ます」
「はっ承知致しました」
「では今剣も連れて行くと良いぞ。鶴丸だけでは少々不安だからなあ!」
「あるじさま、ごいっしょします」
鶴丸は不服そうな顔をしているけど、岩融さんがそう言うといまつるちゃんがひょっこり姿を見せた。鶴丸だけでも十分だけどいまつるちゃんもいると何かと心強いのでお願いすることに。
「あるじさま、いまのうちにいきますよ」