刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~
第37章 修行
「という訳なんだけど、こんのすけはこのお店の事知ってる?」
「はい…行ったことはありませんが存じておりますよ」
「っ、そうなんだ…!だったら始めからこんのすけに相談すれば良かったあ…もう、何やってるんだろ」
「最近は忙しくて中々本丸に来られなかったので…審神者様が私めのことなんて忘れるのも無理もないですよね…ええ、わかっておりますとも…」
「ごめんってこんのすけ。なんかこっちも一杯一杯で視野が狭くなってた」
少し拗ねている様子のこんのすけだったけど、抱き上げてよしよしすると機嫌はすぐに直り、得意げな様子でお店の事について話し始めた。
「審神者様、こちらのお店は許可書がないと神気が買えませんのですぐに手配してきますね。そのような理由ならすぐにでも申請が通ると思われます」
「え、許可書?そんなものが必要なの?」
「こりゃ驚いた…話して正解だったな」
「当たり前じゃないですか…とにかく、すぐ手配してきますので少し待っていて下さいね!」
考えてみればそうだ…神気なんて簡単に買える訳がない。もし悪用でもされたら大変なことになる。こんのすけに言わずにお店に行っていたら門前払いされるところだった…こんのすけに伝えて良かった!