刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~
第37章 修行
「あ、な、なんでもない!」
「………きみは嘘をつくのが相変わらず下手だな」
鶴丸は呆れたように「何を見ているんだ?」と言いながら席を立ち、私の後ろに来てパソコン画面を覗き込んだ。
「時の政府のホームページ?亀甲貞宗について調べていたのか…?きみ、この件はさっき話し合って納得したはずじゃなかったか?」
「そうなんだけどね…皆に迷惑ばっかり掛けるのが心苦しいし、何より光忠がその前に倒れそう…だから解決方法が他にないか調べてみようかなって。ほら、やれることがあるならやっておきたいじゃない?」
「全くきみは…まあ確かに伽羅坊が帰るまで光坊がもっていられるか疑問ではあるがなあ」
「でも…前に教えて貰った審神者チャンネルを調べてみたんだけど、これといって有力な情報は見つからなかったんだ」
「そうか…」
これ以上は無理なのかな…と半ば諦めてパソコンから離れ、手を止めていた書類に再び目を通していると、鶴丸がカチカチとマウスを弄りながらパソコン画面を眺めている。
何か気になる情報でもあるのかと暫く好きにさせていたら、「おお!」と鶴丸が少し大きい声を上げた。
「どうしたの?面白いスレでもあった?」
「いや、これを見てくれ」