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刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~

第37章 修行


頭を撫でていた手を止め見下ろすと、長谷部はまだ目を瞑っているがその周りには数枚の桜の花びらが散っていた。

これは…


「あのぅ…もしかして、長谷部さん?…起きてるの、かな…?」


そう言うと、すっと開いた瞼から覗く藤色の瞳と視線が交わったと同時にぶわあっと舞い上がる桜の花びら。

突然の桜乱舞に吃驚して思わず立ち上がろうとしたら、長谷部の頭がその拍子でゴンと畳に落ち、「いて」と頭を擦りながらバツが悪そうに長谷部は起き上がった。


「長谷部くん!まさか狸寝入りしていたのかい!?」

「わかったかきみ、こいつはこういう奴だ。情けなんていらないんだぜ」

「むっつりスケベだ…きっと寝たふりしながら良からぬこと考えてたんだぜ…!みっちゃん!こいつ最低だっ」

「うるさい黙れ!それに、し、仕方ないだろう!!気が付いたら主の柔らかい膝の上だったんだ!こんな幸せな機会みすみす逃せるか!そもそも太鼓鐘っ貴様が余計な事を言わなければ俺はずっと天国にいられたものを!」

「なんで俺が悪くなるんだよ!このドスケベッ」

「貴様もしてもらいたいのにとかなんとか言っていただろうがあ!」

「もう!喧嘩はお終いっ今そんなことするために集まってるんじゃないでしょ!!」

「ゔ……」

「も…申し訳ございません」


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