刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~
第37章 修行
「ええ、主の想いに反しますがこの際仕方ないと思います。亀甲貞宗は永遠に地下牢に閉じ込めるか、刀解処分を下せばよろしいかと…あ、他にも顕現を解いてしまうという方法もありますね!どれに致しましょうか。主のためなら俺は何でもこなしますよ!」
どんないい案が?と期待をしていたのに、長谷部は冷酷な事を口にした。いくらなんでも地下牢に閉じ込めるなんて酷すぎる。ましてや刀解なんてもっての他だ。
作戦会議をするほど困っているけど、彼を呼び出し顕現したのは私であって、彼とて自ら望んでここに来たわけではない。
それなのに出陣や遠征は真面目に取り組んでくれているし、問題があると言えば私に対して異常な執着があるというだけで…
それでも、どんな理由があったとしてもそんな酷い仕打ちを出来る訳がない。
「長谷部、私のために色々と考えてくれてありがとう。でもね、いくらなんでもそれは酷いです。地下牢も刀解も絶対許されない事だし、顕現を解くのだって…そんな身勝手な事も出来ません。出来ることなら彼を傷つけることなく解決したい…逃げ回ってる私が言うのもおかしいけど…それにもう傷つけてるかもしれないけど…」
「そうだよ長谷部くん!いくら話が通じない相手だからってそれはあんまりだよ」