刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~
第37章 修行
「鶴さんそういうのセクハラって言うらしいぜー、乱が前に言ってたから俺知ってる!」
「貞坊、今のは冗談だっ!だが伽羅坊の神気がもうほとんど消えているんだ。大体伽羅坊が修行に行く前にきみを抱き潰さなかったのが悪い!朝まで抱き潰していればここまで神気も薄くなってなかっただろうからな」
「鶴丸…声、大きい…恥ずかしいからやめて…」
堂々と破廉恥な事を言われ恥ずかしさが込み上げた。まさか執務室という場所で、真面目な顔してこんな恥ずかしい事を話し合うなんて思わなかったよ…
「伽羅ちゃんだってまさかこんな事態になるなんて思ってなかったんだよ、所有印をあれだけ付けて行っただけでも表彰もんだと僕は思うけど?」
「だがその所有印も何の役にも立ってないんだぜ。きみ、やはりここは他の刀と一発やるしか解決方法が『ボカッ』痛いだろ!」
「だからどうして鶴さんはすぐそーなるのっ冗談でも僕は絶対許さないからね!」
珍しくも光忠が声を荒げて鶴丸を殴っている横で、苦笑している貞ちゃんに「主ごめんな…」と謝られた。そういえば亀甲さんと物吉くん、貞ちゃんは同じ貞宗の刀工だ。あまりにも違い過ぎてとてもじゃないけど兄弟には見えない…
「俺と物吉で説得を試みたんだけどなあ…意地になってて周りが見えてねえ感じで…役に立てなくてごめんな」