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刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~

第37章 修行


だけど、傷付けるのと自由を奪うのだけはやめて欲しいという私の要望を守ってくれている為か、引き留めるのは難航しているようだった。

唯でさえ心配性の光忠は心労が絶えないとばかりにげっそりとしている。心なしか目の下が黒いような気さえする…

亀甲さんも丸一日本丸に居るわけではなく、勿論出陣や遠征に行っている。しかし何せ顕現したばかり、簡単な場所ばかりの出陣になってしまいすぐ帰って来るのだ。

長谷部なんかは24時間遠征に繰り返し行かせればいいのでは?と鬼畜な事を言っていたけど、そんな酷い事出来る訳がなくて。

結局どこからともなく私の前に現れる亀甲さんから隠れるように、遂には執務室から出られなくなってしまっていた。

頭を抱えていたら光忠達が来てくれて、これからの事について作戦会議中である。


「こうなったら奥の手だ!」

「鶴さん何かいい案でも思い付いたの!?さすが年の功だね!」

「誰かがきみを抱けばいいんだ!誰でもいい!神気にまみれたきみを見たらあいつも諦めざるを得な『ボカッ!』い、痛いぞ光坊!」

「痛いぞじゃないよ!何でそうなるのっ!!」


大倶利伽羅さんに代わって光忠が鶴丸を殴っていて、殴られた鶴丸は頭を抑えながら涙目になっている。


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