刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~
第37章 修行
「…伽羅坊の夢でも見てたのか?」
「そ、そんなとこです…だから…その、大倶利伽羅さんだと…間違えて…ね」
「助平…」
「なっ!!!!!えっちな夢見てた訳じゃないんだからっ」
「俺は助平と言っただけだが?」
「!!」
鶴丸は笑っているけど、なんかもう恥ずかしくて堪らない。
「もうやだ、穴があったら入りたい…」
「お!今すぐ用意するかい?」
「今なら喜んで落ちる…」
「ははっ、きみは面白いなあ」
鶴丸にからかわれながらもその後なんとか書類仕事を終えて鍛刀部屋に急いだ。資材を投入し終わり時間を見ると「1時間30分」と表示されている。
この時間なら打刀だ。既にいる刀剣と被っちゃう可能性大だな…そうなったら残念だけど顕現せずに錬結かぁ。呼び出しておいて顕現もしてあげられないなんて…
そんな事を考えながら少し悲しくなっていると、表情に出ていたのか鶴丸にほっぺを摘ままれびよーんと伸ばされた。
「ッ!?」
「きみ、表情が暗いぞ。元気出せ」
「ごへんなひゃい…いはいからひゃなひて…」
「ぶはっ、何言ってんだ?さあて、鍛刀の後は刀装作るんだったか?」
鶴丸は笑いながら頬を摘まんでいる手を離した。