刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~
第10章 かくれんぼ
「主、長谷部さんと何やってたんだ?」
「木の上に隠れようとしてたんだけど…見つかっちゃった!もー、長谷部が無理やり私を木から降ろすからだよっ」
「俺のせいですか…」
長谷部は子犬のようにションボリしている。
これで罰ゲームになったら、長谷部のおやつ没収しちゃうよ!と言うと、主命とあらば!と目を輝かせた。
「え?それも主命になっちゃうの?」
「どこまでも主命大好きだなっ!」
貞ちゃんがニカッと笑って、じゃ他のやつ探してくるぜ!と行ってしまった。
「次はどこ隠れようかなぁ~」
「主、俺の部屋はいかがですか?」
「長谷部の部屋?」
「ええ、今度こそ俺が全力で匿って差し上げますよ」
さっき失敗してしまったから、責任を感じているんだろうか。だったら気にしなくていいのに…
「で、でも悪いし自分で隠れるとこ探すよ?」
「いえ!是非俺の部屋に!!」
「そ、そこまで言うなら…お願いしようかな」
「お任せ下さい。最良の結果を主に」
次の鬼が愛染くんになり、早速長谷部と共に部屋に隠れにいった。
「主、この俺が絶対にお守り致しますから、ここでのんびりおくつろぎ下さい」