刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~
第36章 嵐の夜
その途端腕の中の彼女の肩がビクリと跳ねた。次いで彼女の手が助けを求めるように大倶利伽羅の寝間着の袖を握りしめている。
「あんた…雷が怖いのか」
「…っ、あの…、風の音は苦手だけど雷は大丈夫だったはずなの…でも何故か分からないけど、雷の音に反応して勝手に体が震えて…怖い、怖いって訴えてくるっていうか…何か変なのっ」
「少しでも怖かったなら何故俺を呼ばなかった」
「…言おうとしたんだけど…は、恥ずかしくなっちゃってっ…言えなかったの…」
大倶利伽羅は夕餉の前の出来事を思い出した。
――あの時、確かに彼女は何か言いかけていた。頬を赤く染め、大倶利伽羅のジャージの裾を握りしめて。
「確か…粟田口と、言っていたな」
「一期さんが、粟田口部屋で寝ることになったから、一緒に寝てほしいって…言おうと、ひっ!!!!」
話している最中に再び近くで大きな雷鳴が響き渡った。途端、小さな悲鳴を上げ、大倶利伽羅を抱き締めている腕に力が入った。
「気付いてやれなくてすまなかった…」
「いいの…私がちゃんと言わなかったから」
「朝までここにいるから安心して寝ろ」
「うんっ…」