刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~
第36章 嵐の夜
長谷部に連れられて部屋に戻った後、布団の中で縮こまっていたがいつのまにか眠りについていたようだった。
「夢、みてた…」
「そのようだな…」
そっと抱き締められ「もう大丈夫だ」と優しく声を掛けられれば、早鐘を打っていた心臓も徐々に穏やかな動きを取り戻していく。
「怖かったっ」
そう言って大倶利伽羅の体をぎゅうっと抱き締め返した彼女の体は震えていた。
彼女のことが気がかりだった大倶利伽羅は様子を見に部屋を訪れていた。隣の部屋には近侍がいるといっても部屋に一人で寝る事には変わりない。
廊下で会った時の彼女の様子もどこかおかしかった。
もしかしたら部屋で一人、心細い思いをしているんじゃないかと思った。
執務室に入ると隣の近侍部屋にいるはずの一期一振の気配がない事に気付き、彼女の部屋からは乱れた呼吸が聞こえる。
嫌な予感がし駆け付けると、汗を掻き酷くうなされている彼女の姿があり、声を掛け起こしたのだった。
「大丈夫か」
「伽羅ちゃん……伽羅ちゃん…」
「ああ、ここにいる。安心しろ」
彼女を抱き締めたまま背中をさすっていると、ゴロゴロ…と遠雷が響いたと思えば、部屋が一瞬光った後に大きな雷鳴。