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刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~

第36章 嵐の夜


暫く布団を頭まで被り耐えていたが、どうにも怖くなり彼女は起き上がり自室を出た。

廊下をヒタヒタと歩いていると、その間にもガタガタと風が吹き荒れ、雷雨が雨戸を叩きつける。

今日は日本号達が酒盛りをしているはず…そう思い早足で広間に向かうと、襖の隙間から明かりが漏れている事にホッとした。そっと襖を開けるとそこには塊が5つ…

日本号は一升瓶を枕にして大の字になりいびきをかいているし、その横で寝ている次郎の着物の裾は捲れあがっており、その中に御手杵が顔を突っ込んで眠ってしまっている。

そして壁にもたれ掛かって行儀よく座ったまま寝ている蜻蛉切と太郎。

その光景を見て彼女は絶句した。
まだ酒盛りが続いているのなら参加させてもらおうと思っていたからだ。


「皆…寝ちゃってる…もうこんな時間だもんね…」


諦めたように小さく言葉を吐き、一人一人にブランケットを掛けて広間を後にする。

──さて、どうしようか。

このまま自室に戻っても怖くて眠れないに決まっている。かといって、大倶利伽羅がいる伊達部屋には鶴丸や燭台切、太鼓鐘がいるのでこんな深夜に訪ねるのはさすがに気が引けた。

雷が鳴るたびにビクッと跳ね上がり、どんどん心拍数が上がっていく体を自身で抱き締めながら歩いた。


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