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刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~

第36章 嵐の夜



──時は過ぎ本丸全体が嵐に飲み込まれ、強風が吹き荒れては雷が鳴り響いている頃…

審神者部屋のベッドの中でガタガタと震えながら、こんなことになるなら大倶利伽羅にちゃんと伝えればよかった、と彼女は後悔していた。

夕餉に行く前大倶利伽羅に、近侍の一期一振が粟田口部屋で寝ることになり、隣の部屋には誰もいないので一緒に寝てほしい。嵐で心細いから…と言うつもりで引き留めていたのだが…まるで夜のお誘いをしている気分になり、恥ずかしくて結局言えず仕舞いになった。

夕餉を食べ終え、入浴も済ませた頃は天気もまだそこまで荒れてはいなかった。

何とかなるかな、きっとすぐ眠って目が覚める頃には嵐も過ぎ去っているだろう…そんな安易な気持ちでベッドに入ったはいいものの、段々と風は吹き荒れ雷も頻繁に鳴り響き…

ビュウッと風が吹く度に、本丸に沢山植えてある木々の葉っぱや枝が擦れ合う音がガサガサと鳴り、妙に不安になる。

雷はそこまで苦手ではなかったが、風が強い時のヒュゥーヒューッと窓の隙間から鳴る異様な音が昔から苦手だった。

寝てしまえばきっと朝には通り過ぎているはず、と思うものの、何故か今夜は風の音だけじゃなく、そんなに苦手ではない筈の雷にまで体が反応して震えが止まらない。

一体どうして…


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