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刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~

第36章 嵐の夜


――そして遠征から帰った男士達の協力も得てなんとか順調に事が運び、天気が悪くなる前に備えることが出来た。特に蜻蛉切と山伏・同田貫が大活躍だった。

外での作業が終わり、途中で放り投げていた洗濯物を畳まなければと広間に向かう。

空を見上げるといつの間にか分厚い雲が覆っていて、墨で色を塗ったかのように真っ黒だった。更に遥か遠くの方だが、何度かピカッと雷のような光も見える。


「一期さん、あっちで空が光ってます…」

「そうですね…今夜は弟たちが眠れない夜になるかも知れませんな…」

「本当ですね…あの、一期さん。今夜は近侍部屋ではなく粟田口の部屋で寝てあげて下さい」

「しかし、近侍である私が主の傍を離れるなど…」

「私なら大丈夫ですよ!!短刀ちゃん達もお兄ちゃんが居た方がきっと安心しますから傍にいてあげて下さい」

「………よろしいのですか?」

「はい、こんな時はお兄ちゃんがついててあげないと!」

「主…有難うございます。それではお言葉に甘えまして今夜は弟たちの傍についています」


 …

 …


「主さん、本丸の雨戸は全て閉めました。主さんの部屋も閉めましたか?」


広間に着くと先に戻って洗濯物を綺麗に畳んでいる堀川に声を掛けられ、自分の部屋の事をすっかり忘れていた、と急いで彼女は私室に向かった。



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