刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~
第36章 嵐の夜
「そうしたいのは山々なんですけど、嵐に備えて皆さん急いで準備してくれてますので、日本号さんもお手伝いお願いします」
「仕方ねえなぁ~」
「とは言ってもまだ時間があるよねぇ、ゆっくりやろうよ」
「あ、兄者!そんな悠長な事言ってたら間に合わなくなるぞ」
「え~?ああ…えっと…」
「膝丸だ、兄者!いい加減忘れないでくれると助かる」
「ぴざまる…?あぁ、そっか…どれどれ…僕も手伝いに行こうか」
「ぴっ?、違う!兄者!!膝丸だ、ひ・ざ・ま・る!」
「あはは、そうだ膝丸だったね、膝丸」
一瞬でその場の空気が髭切のほんわかした柔らかいものに包まれた。反対に膝丸はまた忘れられたと肩を落としている。そんな膝丸に「どんまいどんまい」と御手杵が声を掛け、残っている男士達も順番にポンと背中を叩いた。
皆が去って行ったあと、彼女は万が一の誤作動を避けるために時空転送装置のロックをかける。
そして、一期と共に野菜を収穫するための籠を持って畑に向かった。
畑に着き赤く熟れたトマトを一つ一つ丁寧に収穫する。せっかく皆が大切に育ててくれた作物達、食べられるものは収穫しておかないとダメになってしまう。