刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~
第36章 嵐の夜
到着するなり、主の無事を確認し一息つくも第3・4部隊の刀剣達の周りにはピリピリとした空気が未だ漂っていてざわついている。
その空気を払拭しようと慌てて彼女が口を開いた。
「突然呼び戻してしまいごめんなさいっ。皆さんが考えるような本丸襲撃とかそういう類ではありませんので安心して下さい!」
「ああ?違うのか!?…なんだよ、驚かせんなよ」
「主様、では何故ボク達は呼び戻されたのでしょうか」
「物吉くん、それなんだけどこんのすけからの情報だと、現世で猛威を振るってる嵐の影響で時空転送装置にも異常が出るかもしれなくて。そうなったら皆帰って来られなくなるから、その前に急いで呼び戻しました。びっくりさせてごめんなさい」
彼女の言葉にその場にいる刀剣達は、は~と溜め息をつくと共にホッと胸を撫で下ろした。鳩が飛んできた時は、この本丸が今頃大変な目にあっているのではないかと皆気が気じゃなかった。
「そういう理由か…やれやれ、酒が抜けちまったぜぇ」
「ごめんね、日本号さん」
「いや、何もなくて良かったぜ。つーわけであんた、一杯付き合わねぇか?」
日本号が手にコップを持っているようにクイックイッと飲む動作をしながら彼女を見ている。