刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~
第36章 嵐の夜
「呼び戻し鳩だぁ?」
「本丸で何かあったのでしょうかっ」
日本号が空を見上げると、物吉を始めとする他の刀剣達も一斉に空を見上げる。そこには御手杵の言う通り『遠征呼び戻し鳩』がこちらに飛んでくるのが見えた。
「おいおい、冗談じゃねーぞ。本丸で何かあったか…無事でいてくれよ嬢ちゃん…お前等即刻帰還するぞ!」
今まで鳩を使ってまでの強制帰還なんて一度もなかった。故に本丸で何かあったんじゃないかとゾクッと背筋に冷たいものが走る。
一瞬にして只ならぬ雰囲気に変わり、日本号は一際大きな呼び声で皆に声を掛けた。一同はその呼び掛けに頷き、帰還する準備を始める。
同じく第4部隊も鳩の存在に気付き、遠征真っ只中であったものの皆が血相を変えて帰還する準備を始めていた。
彼女が鳩を使った後、ゲートの前で待機していると、パアアッと光が放たれほぼ同時に第3部隊、第4部隊が到着した。
「皆さん、お帰りなさい!突然帰還させてしまってすみませんっ」
「嬢ちゃん無事だったか!敵の襲撃か?皆無事なんだろうなぁっ」
「主さん、御無事で何よりですっ」
「ぬしさまっ!この小狐丸が来たからにはもう安心ですよ」