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刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~

第35章 お風呂での秘め事


「何をしようとしているんだ」

「えへ、お楽しみ!」


暗い浴室の床にプラネタリウムのプロジェクターを置いて、パチっと電源を付けると…


「わあ!!」

「!!」


お風呂場の壁一面が星空で彩られて、想像以上に綺麗にライトアップされている光景に歓喜の声をあげながら、大倶利伽羅さんが映像に気を取られている内に「こっち見ないでね」と念を押してそそくさと泡風呂の中に戻った。

壁一面の星空がゆっくり回っていて、オルゴールの音で『星に願いを』が流れている浴室はなんとも神秘的な空間に包まれている。


「ね、凄くない??綺麗でしょ!?」

「ふ…あんた、子供みたいだな」

「だって綺麗だからっほら、見て見て!」


はしゃいでいたら、大倶利伽羅さんに抱き寄せられ彼に寄りかかる体勢になり慌てるも、ガシッとお腹に回された腕が離れることを許してくれず、ドキドキしながらも身を委ねた。

肌と肌がピタリとくっついて、お互い裸ということと、一緒にお風呂に浸かっている事実を嫌でも認識させられて更に心拍数があがる。何か話してないとどうにかなりそう…


「あ、あのね…今は梅雨の季節だけど、まだ春の星座が夜空を彩ってるの」

「そうか」


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