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刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~

第35章 お風呂での秘め事


「ね、伽羅ちゃん…今からいいもの持ってくるからちょっと待ってて!」

「いいもの…?」

「うん!だからちょっと後ろ向いててね。良いって言うまで絶対こっち見ちゃ駄目だからね?」

「逃げるつもりか…」

「え!?違うよっ!逃げないっちゃんと戻ってくるから!」

「……………わかった」


何その長い間は…と思ったけど、怪訝そうにしながらも大倶利伽羅さんは承諾してくれて、私を拘束していた腕を離し律儀に後ろを向いてくれた。

少し嫌そうにしながらも頼んだらちゃんとやってくれるんだよね。そういう優しいところが大好き。

…にしても、泡から覗いている龍の彫り物が本当にカッコいいなぁ。まるで天に昇る龍が雲から顔を出しているみたい。まさに昇り龍ってやつだ…


「おい…まだなのか」


ついつい見惚れていたら急かされてしまった。

「ごめんっ」と言い急いで泡風呂から上がり、シャワーで体に付着している泡をさっと落としてから浴室を抜け出し、タオルを巻いて部屋の棚に片付けてあるプロジェクターを取り出した。

防水機能もついてるし、お風呂場で使っても問題ないはず!

付属の電池をセットして、風呂場に戻り大倶利伽羅さんに「電気消すけど驚かないでね?」と一言伝えてから浴室の電気を消した。


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