• テキストサイズ

刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~

第35章 お風呂での秘め事


「いや、違うんだよ長谷部くん。色々あって…ねぇ、伽羅ちゃん…」

「俺に振るな…」

「こらー!へし切さんっそんなに怒らないの~!!」


ピリピリとした雰囲気の中彼女の陽気な声が響き渡る。更に『へし切さん』という普段聞いたことのない呼び方に、燭台切はおかしくて仕方がないといった感じで長谷部にばれないよう横を向き、くくっと笑いを堪えながら肩を震わせた。


「っ、あ、あるじ…その名で呼ぶのはやめてくれませんか…燭台切笑うな!圧し斬るぞ!」

「えー?なんでぇ?面白いじゃない~」

「お、おもっ!?」

「ねー?伽羅ちゃんっ」

「だから俺に振るなと言っている…」


青ざめたまま口をあんぐり開けてピシリと固まっている長谷部を横目に、双方目で合図をし燭台切は伊達部屋へ、大倶利伽羅は主をおぶったまま彼女の私室へと急ぎ向かった。

後ろから長谷部の呼ぶ声が聞こえたが、勿論聴こえないふりを決めこんで。


「んー伽羅ちゃん、お風呂入りたい」

「そんなに酔っているんだ、入れるわけあるか。大人しく寝ろ」

「えー!!やだぁっ、朝寝坊したから入れなかったんだもん!今入るのっ…じゃないと伽羅ちゃんと一緒に寝れないっ、そんなのやだぁ!」


/ 1260ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp