刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~
第34章 神気
「出されたんだ、食えば良いだろう…」
「いただきます…っ!!…美味しいっ甘いっ」
遠慮なく目の前に出されたメロンにスプーンを差し入れて、果肉が乗ったスプーンをぱくっと口に頬張り、その味を堪能していると、笑っている光忠が私の前にメロンを差し出した。
「え??」
「そんなに幸せそうな顔して食べられたらあげたくなっちゃったよ。はい、僕の分もどうぞ?」
「俺のも食え…」
「え、そんなに食べられないよ!美味しいから二人とも食べて食べて」
大倶利伽羅さんの分まで差し出されて困惑するものの、二人とも受け取ってくれないし、光忠に至ってはあ~んって恥ずかしいことをしてくるから、ついつい貰ってしまった…
…
…
「はあ~お腹一杯…」
「あはは、そんなに沢山食べてくれたんだ」
食事の後、彼女に誘われて今は彼女の自室でゆっくりお酒を嗜んでいるところだ。因みに光忠と大倶利伽羅さんは広間の方に招待されて、あちらでよろしくやっている。
大倶利伽羅さんは物凄く嫌そうにしていたけど…有無を言わさずあちらの鶴丸さんと燭台切さんに連行されて行った。