刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~
第34章 神気
(他)燭「もう何度も聞いたよその言葉…それより僕もう主のところに戻ってもいいかな」
(他)鶴「主は女同士楽しく話をしてるさ」
燭「そうだよ、たまにしか会えないんだからゆっくりさせてあげたらいいんじゃないかな」
こちらの燭台切の言葉に、怪訝そうに眉を寄せムッとする向こうの燭台切光忠。こちらの二振りに対して気を使う素振りなど全くといっていい程なく、あからさまに不機嫌な態度を顕にしている。そしてそれを機に不穏な空気が流れ出す。
(他)燭「何?それって僕が行くと邪魔って言いたいのかな」
(他)鶴「おいおい光坊、そうは言ってないだろ」
(他)燭「鶴さんは黙ってて!」
燭「君は…君の主を大切に思っているんだよね?」
(他)燭「はっ、そんなの当たり前だよ。何を言うかと思えば…」
燭「なら何故そんなに苛々しているんだい?さっきも食って掛かってたのは何か理由があってのこと?」
こちらの燭台切は、あくまでも穏やかな口調で本題に近付こうと切り込んでいく。しかしそれとは逆に、向こうの燭台切は険のある表情へと変わっていく。