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刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~

第34章 神気


案の定心配性の長谷部は、俺も行くと言って聞かなかったけど、光忠がなんとか説得してくれた。

それでもまだ腑に落ちない…というような表情をしている。


「じゃ、行ってきます!」
「行ってくるよ!」
「…」


ゲートを政府施設に転送し、政府施設窓口で審神者IDカードを見せると、政府の人に来た時とは違うゲートに案内された。そこで手早く職員の方が座標軸を入力し、「あちらの本丸からお帰りの際には直接自本丸に転送はせず、必ずこちらにお寄り頂いてからお帰りくださいませ」と念を押されて送り出された。


「わあ…」
「…」
「へぇ…僕らの本丸とはまた違った感じだね」


目の前には自分の本丸とは似ているけど、全く雰囲気の違う本丸。他本丸を訪ねたことは初めてなのでなんだかとても不思議な感じがした。

玄関の方に歩みを進めていると、こちらの方に向かってくる人影が。

すると、光忠と大倶利伽羅さんが途端に険しい顔つきに変わり私を守るように前に出た。


「え?そんなに警戒する?」

「そりゃね、友達と言っても僕らが来ることを良しと思ってないやつもいるかも知れないからね」

「あんたは呑気すぎる」

「えぇ~そ、そっか…ごめん。そんなもんかぁ…」

「…そんなものだ」


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