刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~
第34章 神気
何故か最近洋食にはまりだした歌仙。今まではリクエストをすれば作って貰えたが、それ以外は和食中心のお料理が多かったので私としてはとても嬉しい。赤いケチャップご飯の上に、形の良いふわふわな卵が乗っている。
味はとても美味しかった。
でも思いのほか量が多かったみたいで、お腹一杯になったせいか物凄く眠たくなってしまった。
今日はどうしてこんなに眠いんだろう…寝不足とはいえど、二度寝もしたし其ほど睡眠が足りていない訳ではない筈なのに。
何故か分からないけど不思議な程に眠かった。
執務室に戻り、さあお仕事頑張ろうかと眠気覚ましにハッカ飴を口に放り込んで、気合いを入れてから黙々と仕事に取り掛かっていたけど…
すぐに意識が飛んでしまいそうになってしまい、二つ目のハッカ飴をそっと口にした。しかしながら睡魔というものはいくら抵抗したところでどうにもならない。
軽くお化粧してるから顔を洗う気にはなれず、何か眠気覚ましになるようなものはないかなぁ、と効果が全くないハッカ飴を舐めながら思案していたら、大倶利伽羅さんに声をかけられた。
「あんた、眠いんだろう」
「え…分かっちゃった…?」
「見ていれば分かる」
「正直物凄くね、眠い…でも仕事が…」