刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~
第34章 神気
「…おかえりと、誉取ったおめでとうのちゅう、です…皆を率いて無事に帰ってきてくれてありがとう」
「ああ、ただいま…」
大倶利伽羅さんが柔らかな眼差しで私を見る。自分からキスをする事があまりないから、妙に照れてしまって誤魔化すように急いで執務室に戻った。
大倶利伽羅さんが帰還した後は彼とゆっくりしたかったのと、出陣で疲れてるであろう彼に休んでもらいたかったから執務を必死に終わらせておいた。
出陣報告を大倶利伽羅さんから聞いてから畳の上で休憩がてら座っていると、大倶利伽羅さんが隣に腰を下ろす。
すると、ゴロリとそのまま横になり頭が私の膝の上に乗っかった。
「ひぇ!ど、どうしたの!?」
「……眠いから寝る」
びっくりして思わず聞いた私の言葉に対してぶっきらぼうに返事が返ってきたけど、その声はとても穏やかだ。
甘えてくれる事が嬉しくて、頭を撫でていたらいつの間にか彼の手がスカートの中にするりと入り込み、私の太腿をふにふにと触った。
「ちょ、どこ触ってっ!く、くすぐったいっ」
「気にするな」
「そ、んなこと言われてもっ、や、ひゃぁん」
「なんて声出してる…」