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刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~

第34章 神気


てっきり見られたと思い、羞恥に襲われ俯いてご飯を食べていたら…

長谷部がずっと私を凝視している。暫く長谷部の視線に気付かないふりをしてコロッケを口に含む。

美味しい…とても…

でも、でも…
見てる、見てるよ…長谷部が私を…
さっきは目を合わせてくれなかったのに…


「は、長谷部…あの、もしかして…み、見ちゃった??」


ジト目で見られているのが耐えられなくなり、意を決してそれとなく聞いてみた。


「は?……見ちゃった?って何をですか??」

「え…いや、そのぉ~…」


あれ?気付いていない?長谷部は口にご飯を含んだまま目を丸くして私を見つめる。…私も長谷部を見つめる。

見つめ合うこと数秒……
長谷部の顔が徐々に赤く染まっていく…


「お、俺はただっ、主が疲れているように見えたので、無理をさせられたのかと思っただけです!!」

「…無理??」

「い、いやだからっ大倶利伽羅の糞野郎が無理をさせたのかと!!」

「…ち」


隣にいる大倶利伽羅さんから舌打ちが…ていうかちょっと聞き捨てならないんだけど!


「く、糞やろお?長谷部!!何その言い方っ!大倶利伽羅さんは私に無理なんかさせてません!」

「もっ、申し訳ございません!で、でしたら俺は何も言うことはありません!」


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