刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~
第34章 神気
このよそよそしい雰囲気はなんなんだろう。ん?もしや!!キ、キスマークが見えたとか!?そう思い咄嗟に首に手を回すも、いい感じで髪の毛で隠れていると思われる。
「長谷部…?どうかしたの?」
私の言葉に長谷部はハッとしたように、慌てて首を振り目の前にある水を誤魔化すように飲み干した。
そしてコップをバンッと勢いよくテーブルに置き、コップを握り締めている手がプルプルと震えている。
な、なに?
なんか怒ってる??
私なんかした!?長谷部が私に怒るなんて!!
硬直している私をよそに長谷部はコップを握り締めたまま、目線はそのままに口を開いた。
「い、いや…ど、どうもしませんがっ…主、お体は…辛くは、ないですか?」
「大丈夫だけど?どうかした?」
「い、いえ!!特には!大丈夫でしたらそれで!!」
「そ、そう…?」
いつもなら私の目を見て話してくれる長谷部が私を見てくれない。余程気に食わないことがあったのか。
やっぱり何かの拍子にキスマークが見えてしまったんだ…なんかそんな気がしてきた!
さっき歌仙達の様子がおかしかったのも、きっとそれのせいだ !
どうしよう、やっぱり湿布か何か貼っといたほうがいいのかも…