刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~
第34章 神気
そして「くそ、田舎刀めっ」と呟いたのは気のせいだよね??歌仙はそんな汚い言葉使いしないはずだよね…?
…と思っていたら大倶利伽羅さんも聞こえていたのか「好きにわめいていろ」と歌仙に向かって吐き捨てている。
え?今の間に何か気に食わない事でもあった??仲が良くないのは知ってたけど、お酒酌み交わしてたしもうそんな事はないと思ってたのに。
薬研くんも「あー…」と言いながら後頭部を掻いているし、堀川くんに至っては、顔を赤くしていて目が泳いでいる。
「な、なに?…どうかした?」
「いや?何でもないぜ大将!ほら、飯が冷めちまうから行った行った!」
「あ、うん…」
大倶利伽羅さんが自分のご飯をよそい、おかずを取った後スタスタと厨を出て行ったので、三人の不自然な様子に首を傾げながらも大倶利伽羅さんの後を追った。
大倶利伽羅さんの隣に座ってご飯を食べていると、反対隣に座ってきた長谷部までもが目を見開いて硬直している。
なんか、ご飯とか顔に付いてるのかな。ペタペタと自分の顔を触ってみたけど何も付いてない、と思う。
「あ、主、おはようございます…」
「あ、うん…おはよう長谷部」
なんか長谷部の様子が…いつもと違う。