刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~
第8章 審神者会議&病院へ
――あれから毎食後にかかさずお薬を飲んでいたら出血は見事に止まった。造血剤のお陰で立ち眩みもなくなった。これで今日検査をして何もなければ全てOK!
良し!と気合いを入れて今週の近侍、一期さんと病院に向かう。
「一期さん、私事で付き添いお願いしてすみません」
「主、お気になさらないで下さい。近侍として当然のことですから」
一期さんは粟田口の長兄で、短刀ちゃん達をいつも優しい眼差しで見守っている刀だ。
顕現した当初は王子様のようなその出で立ちに、こんな綺麗な方に戦場に出てもらっていいのだろうか、と思ってしまったのを覚えている。
彼の隣にいると、図々しくも自分まで妹になった気分になり、間違えて“いち兄”と呼んでしまった事が数回…
「主にそう呼んで頂けて光栄ですな」と微笑んでくれたっけ。
体調良くなったら一期さんと短刀ちゃん達とおもいっきり遊びたいです!と伝えると、彼は嬉しそうに目を細めた。
「主、約束ですぞ」
「勿論です!」
…
…
無事に検査も終わり後は検査結果を待つだけ。結果は今週中に、こんのすけから伝えられるらしい。
先生はまあ、大丈夫でしょう。心配することはありませんよ。と笑っていたのできっと大丈夫!
霊力の不安定さはもう戻っていて、今は落ち着いているらしいのでホッとした。