刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~
第8章 審神者会議&病院へ
薬研くんに診察結果を報告してから執務室に戻ると、先に大倶利伽羅さんが戻っていて仕事を進めてくれていた。
「大倶利伽羅さん、今日は色々と有り難うございました」
「別に…それより今日はもう休め」
「いえ、昨日も休んじゃったし、今日は少しでもお仕事します。…それに、大倶利伽羅さんの背中が心地よくて寝てしまってそのお陰で元気になったので!」
「…」
相変わらず返事はないけど、いつものことなので気にせず大倶利伽羅さんが入れてくれたお茶を飲んだ。
庭に目をやると短刀ちゃんと岩融さん達が楽しそうに鬼ごっこをしているのが見えて、思わず笑みがこぼれる。
「私も体調戻ったら、短刀ちゃん達と遊びたいなぁ」
「…あんたは笑っている方がいい。早く元気になれ」
え?今何て?手が止まってしまった。
大倶利伽羅さんがそんなことを言うなんてっ!
「…ふん」
大倶利伽羅さんは鼻を鳴らし、こちらを気にもせず黙々と仕事をし始めた。
今日は色んな大倶利伽羅さんが見れたなぁ…
何か嬉しくなってまた顔が綻んでしまった。
「…」
(何をにやけてるんだ、こいつは…)