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刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~

第8章 審神者会議&病院へ


 
 …

無事に出陣が終わった後急いであいつの部屋に向かった。そして執務室まであと少しというところで、重なる人影が目に入る。

光忠が、あいつを抱き締めている…?

チリ…と胸にもやがかかるような、黒いものが覆っていくような、そんな気がした。

光忠が俺に気付くとパッとあいつから離れて、何事もなかったように足早に去っていった。

軽く報告をしていたら長谷部が主と叫びながらこちらに向かってくる。こいつの体調を誰かに聞いたんだろう。
嘆息し、俺はそのまま風呂場に向かった。

あいつが…
光忠に抱き締められていた姿が目に焼き付いて離れない。
なぜだ?良くわからない感情が時折俺を支配する。何なんだ…くそッ!

考えても分かるはずもなく、イライラが募るばかりだ。


「伽羅~」


どうしたんだ?と言いながら、太鼓鐘貞宗が俺の眉間のしわを指で伸ばす。


「…やめろ」

「なんかあったのかー?しわ凄いぜ?」

「うるさい…離れろ」

「主、倒れたんだってな。伽羅、主に会ったんだろ?大丈夫だったか?俺も様子見に行きたいけど、あんまり押し掛けても悪いからな~」


貞が心配そうにしている。


「あぁ、明日医者に行く予定だ」

「そうなのか…伽羅、主のこと頼んだからな!」

「あぁ、分かっている」


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