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刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~

第8章 審神者会議&病院へ


抱き上げて薬研の所に急いだ。腕の中にいるこいつは青白く呼び掛けにも応じない。
その後はどうしたらいいのか訳が分からなくなり、只こいつの温もりを確かめるように、離すことが出来なかった。


「旦那、大将を部屋のベッドに寝かせてやってくれないか?心配なのは分かるが、抱きかかえてるままじゃ診察も出来ないからな」


薬研に苦笑しながら言われ、ハッと我に返る。


「悪い…」


薬研がこいつの容態をじっくり見てから「貧血でも起こしたかな?旦那は大将の様子がおかしいの気付いてたんだよな?昨日聞いてきた事と関係あるのか?」と俺を見た。

一連のことを薬研に話すと、薬研はう~んと腕組をしながら考える。


「…恐らく貧血だろうな。血を流しすぎたってとこか?おれっちはそこまで分からんから、医者にみてもらおう。旦那は大将に付き添ってやってくれ」

「あぁ、わかった」


そのままこいつの側に座っていたら、暫くして山姥切が来た。


「あんた出陣だろう!もう皆ゲートで待機してるぞ!」


くそッ!すっかり忘れてた。失態だ!!今まで出陣を忘れるなんてことなかったのに。急いで支度をしてゲートに向かった。


「おせ~よ、何やってんだぁ~?隊長さんよぉ!」


和泉守を始めとする部隊の面々が俺を待っていた。


「…悪い」


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