• テキストサイズ

刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~

第31章 近侍 大倶利伽羅


「いっつもいっつも!私にばっかりイタズラして!そんなに私が気に入らないなら回りくどいことしなくても、はっきり言えばいいじゃないっ」


泣きながら喚き散らしたら、目を見開いた鶴丸が焦ったように起き上がり私に近付いた。


「す、すまん!誤解だ!きみの事は嫌いじゃない!むしろ好きだ、大好きだ!か、伽羅坊そんなに睨むなっ、そういう意味の好きとは違う!今回のはこの前のあれだ!強制遠征のお返しのつもりで仕掛けた!きみがそれ程までに虫が嫌いとは知らなかったんだ!本当だ!だから、頼むから泣かないでくれっ」


『奥州合戦』

漢字4文字が頭に浮かんだ。

そして、遠征に行く前に鶴丸が言っていた捨てセリフを思い出した。
宣言されてはいたけど、まさか本当に仕掛けてくるとは…こっちはすっかり忘れていたよ。


「お返しって…そもそも鶴丸が先に仕掛けてきたのが始まりなのにっ…そりゃ…無理やり行かせた私も悪いけど…」


目から止まらなくなった涙がぽろぽろと流れる。それを見た鶴丸が困惑した表情を浮かべながら私を抱き締め、自身の胸に私の顔を押し付け、頭を撫でながら懸命に背中をさすり始めた。


/ 1329ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp